社団法人 松本青年会議所
第53代理事長 渡辺 慎也
海外メディアでも「JAPAN」のニュースで埋め尽くされ、目を覆うような悲惨な光景への悲嘆の言葉、東北地方や日本への応援の言葉、日本人の民度の高さを称賛する言葉、そして政府への批判の言葉等が溢れかえりました。
2011年3月11日、東北を中心に東日本のほぼ全域が震災に見舞われました。震災とそれに伴う被害に遭われた皆様、大事な人を亡くされた皆様に、復興への闘いを続けられている全ての皆様へ心よりお見舞いとお悔やみを申し上げます。また、松本地方を震源地に起きた大地震の被害に遭われた皆様へもお見舞い申し上げます。
はじめに
アメリカの景気悪化を機に始まった世界的な経済不況の中、「国際協調」の名の下で推し進められてきた「グローバリズム」も転換期を迎えています。グローバル化を進めてきたリーダー達は国民から「NO」を突き付けられ、新たなリーダーが台頭してきています。従来の国際関係はすでに形骸化し、各国は自国の利益を最大限追求するようになり、更に激しい国際競争が繰り広げられることが予想されます。正に、世界の潮流が「グローバリズム」から「ナショナリズム」へ変わる時代に突入したのです。こうした国際情勢の中、日本はどう進むべきか・・・
問題は、我々がどの様な社会を望んでいるのかです。
戦後荒廃した日本を憂い立ち上がった青年会議所が、松本の地に立ち上がったのが1960年、35名の志高き青年によって188番目となる松本青年会議所が生まれました。誇り高く地域を見つめ、青年らしく実直に現実と戦い続けた先人たちの姿に敬意と尊敬の念を込め、2012年の青年会議所運動を展開します。2011年6月、社団法人松本青年会議所(以下松本JC)は全国から1000名に及ぶJCの同志が集う第30回全国城下町シンポジウム松本大会を主管しました。松本JCの先人が城下町シンポジウムを提唱し開催した大会に全国各地の仲間たちが賛同し、毎年開催場所を移しながら、再び、この地「松本」に帰ってきました。30年前の先人が危惧した問題提起が今尚変わらず残り、今を生きる現役JC(責任世代)の役割を改めて感じると共に、先人の先を見つめる目と起こした大いなる一歩に敬意を表します。大会は、約800名もの市民の協力と共に多くの支援を頂きながら開催を終えることができました。しかし、我々の行動は大会を主催する事ではなく、未来の松本ひいては日本を良き方向へ導くことでした。30年前とは違いグローバル化が進む中、松本が30年、50年後にも豊かである為に一歩を踏み出します。「城下町宣言」に我々が描いた夢の地域実現に向け、再び始動します。
そして今、海外でも被災地の状況が日本全体の状況であるかのように受け止められ、観光インバウンドの減少や貿易の落ち込み、サプライチェーンからの日本外しの動きが顕在化し、都市一極集中する「日本のかたち」がますます進む中、地域間の経済格差や災害からの復興格差を鑑みると、これからは行政・経済システムなどが、中央集権から地方分権に統治機構を大転換する時かもしれません。地方が自律し繁栄するには、世界から人やモノ・金を直接呼び込み「経済繁栄」のヴィジョンを自らが描き出さなければなりません。無気力と無関心が蔓延していた日本が、いまは「復興」の名の下にひとつになろうとしています。自律に必要な権限を中央から移譲し、「国土の均衡ある発展」ではなく、知恵と工夫、意思さえあれば地方が自ら繁栄し、結果的に日本の復興、そして成長へと歩んでゆける様に「松本STYLE」をデザインします。
「松本STYLE」とは、我が地域(まち)にはっきりと輪郭を描き、地域に生活圏を持つ市民が豊かに誇りと信念、常識に満ち溢れた独自性を持ち、「身土不二」の強い地盤、自給自足の確立した、楽しく自律した住民主体の地域の事を指します。
では、どの様に実現するのか。
文化の伝承
1つは、一人ひとりが地域にはっきりと輪郭を描くことです。個人の輪郭はみんなが持っています。性格の違いや国籍、障害の有無、目の色や言葉、イデオロギーなどそれぞれの個人が自覚している事でしょう。しかし、この地域に住み暮らし、この地域を愛している人たちが地域の輪郭をはっきりと描くことが、「地域アイデンティティーの醸成」の初歩となります。グローバル化した世の中では、人・モノ・金だけでなく、情報も氾濫し垣根なく飛び交う中、バーチャルではなく実体験と共に地域に根付く常識や道義を大切に引き継ぎ守る事が大切だと感じます。地域が未来永劫に繁栄するためにも未来を担う子供たちに地域の輪郭を自覚させ、「まちの誇り」を実感しながら大きな視野を得られる様に教養を涵養しなければなりません。従来の教育機関だけではなく、隣人とも常識を共用する様な古来の村社会もひとつかもしれません。
教育は「国家百年の計」に属すると言われ、地域が成長し続ける為にも「松本STYLE」がグローバル社会において凛と輝く為にも、教育に戦略を持って取り組みます。
誇りの伝承
2つ目は、地域で経済を循環させ完結させる、いわゆる、地産地消の実現です。衣・食・住を地域でまかなう事を率先して推進することで外部への依存を極力減らすことが出来、「モノ申せる」自律した強い地域になると考えます。この地域は農業大国であり、ものづくりに先じ、観光資源や文化に富んだ恵まれた都市です。「自分のまち」に自信と誇りを持ち、当たり前のように地域の産物を愛し購入することが「自分のまち」の為になると自覚することで、当たり前のように経済が「自分のまち」で循環されます。一説には、この地域には「山国根性」と揶揄されるような「自分の田んぼ」に水を引き入れ、下の田んぼの事には無関心といった風土が残っているようです。それならばこそ、この風土・習性を活かして松本地域のみんなが、「自分のまち」を「自分の田んぼ」と捉える事ができたなら、当たり前のように経済の地域循環が進み、地域に生活基盤を持ち松本を愛する人たちの集合体が大いに強固な地盤を築く事でしょう。
多くの地方都市では、古くから存在し、永年愛された百貨店が姿を消し、地域の様相が大きく変わりつつあります。「自分のまち」にも百貨店があるにもかかわらず都心に買出しへ行ってしまう現実があります。昔は当然のように「引き出物」「贈り物」等を手渡す風習が残り、地元百貨店の包装紙にみんなが当たり前のように誇りを感じながら利用をしていました。地域住民はサービスの受益者として第3者的な視点だけでなく、主体的に供給者に関われる仕組みがあれば広い意味で「公」的な意識と役割が醸成されるのではないでしょうか。地方の百貨店や商店街がステイタスシンボルとして再び脚光を浴びる為にも、地域住民と供給者が変わらなければなりません。しかし、チェーン店の進出や大型ショッピングモールの出店はグローバル競争化では当然の時流です。「自分のまち」が20年後に存続するのかは、世界に呑み込まれるのではなく、共存しながら地域住民が自らの手で地域を作り上げていくことかもしれません。松本が誇る民度によって、地産地消による 「松本STYLE」を実践しよう。
デザイン
3つ目は、「松本STYLE」に夢とわくわく感を与えるプロモーションを施すことで老若男女、隔たりや違いを超えて持続すると考えます。ただ単に表現したのならつまらなく見えてしまうものもちょっとしたストーリーやデザインを纏うことで欲求に拍車がかかります。ブランド物やレア商品に目が行くのもその一つでしょう。先日、となりに座った若い女性が誇らしげに隣人に「松本城ってすごいかっこいいよね!」と語るのを耳にしました。何がきっかけで波及するのかは分かりませんが、JCは、大きな波紋になる事を信じ、夢を語り続けることで一石を投じます。全てのものをデザインし、普段は見向きもされない主張や夢をみんなが愛でられる素敵な何かへ変身させ、「松本STYLE」を発信します。
情熱
最後に、みんなで熱狂しませんか。狂おしいほど何かに情熱を向けるパワーは計り知れません。スポーツや音楽、ゲーム・芸術、何でもいいから好きになる。できることならバーチャルではないほうが好ましいが、何かに情熱的に打ち込む事でその先には大いなる達成感と充実感が満ち溢れています。「FIFA女子ワールドカップ ドイツ2011」優勝という結果で日本に感動を与えてくれた「なでしこジャパン」は、懸命にプレーすることで、日本中を元気に勇気付けてくれました。打ち込むべきコンテンツに事欠かないのが「松本STYLE」です。「一過性の興奮」でも構わないから、いつでも打ち込めるものに溢れる地域は楽しそうでわくわくします。子どもたちに、大人やJAYCEEが何かにわくわくしながら打ち込む楽しい姿を見せる事で、その背中を透かして明るい豊かな未来を想像してくれたら幸いです。責任世代と言われるJACYEEが先人の行いに尊敬の念と畏怖を感じ、先見の明を発揮しながら新しい夜明けを創造してきたように、これから何世代も下の子供たちにもこの精神が引き継がれて欲しいです。今を生きる事を楽しもう。この地域を良くするのは私たち一人ひとりなのです。
下記の行動方針に基づき、「松本STYLE」をデザインします。
Be a great dad & mom
“In all deliberations, consider the seven generations of children to come.” 「どんなことでも7世代先のことを考えて決めなくてはならない」インディアンの諺より インディアンは「自然界の、そこ、ここに、精霊が宿っている」と信じ自然を崇拝し、自然と共に生き、自然に感謝しながら生きてきた人々です。「自分達の行いのために子孫に負債を背負わせてはならない」と考えて生活し、豊かな自然を次の世代へと受け渡してきました。常にインディアンは、7世代先の子孫のことを考えて自然と共に暮らしていたのだそうです。「今」だけを優先して物事を決める訳には行きません。永き間、厳しい自然の中で生き抜いてきたインディアンは、経験的に学んだのでしょう。今、日本が直面する危機的状況の中、私たちは彼らインディアンの叡智から学ぶことが多いのかもしれません。今、国中を不安が覆い、みんなが何かを変えなきゃいけないと思っています。こんな時に我々は、親であり、社会を動かす中心的立場・責任世代にいます。子どもたちに明るい未来を贈るためにも「松本STYLE」をデザインします。
Be a change maker / Be PRIDE
“ノブレス・オブリージュ noblesse oblige (位高き者、務め重し)”
「貴族たるもの、身分にふさわしい振る舞いをしなければならぬ」
“プリンシプル principle 「原理・原則」”
「特権など享受しておらずとも人としてどう行動すべきか(生き方の美学)」
災害・復旧作業に当たった消防庁や自衛隊の人々、家を失った被災者を受け入れる自治体、不眠不休で治療に当たる医療関係者、ボランティアが無数に立ち上がり、そして、助け合いの輪が広がり「こころ」のライフラインが日本中に張り巡らされました。「地域復権」が求められる中、自分たちにできる事は何かを考えた行動は既に各地で始まっています。地域が発展し飛躍する源となるのは市民の「まちへの誇り」であり、豊かな教養と、自主性や公益心を養う環境だと考えます。時代は変わり成熟社会の中では人々の価値観は多様化し、それに伴い、市民意識はかつてのように「お任せします」ではなくなりつつあります。これからの人材育成において国際社会に通じる教養の養成が必要であり、自らが学ぼうとする主体性、考える力、読解力などを身に付けながらグローバルな感性を磨ける場が必要です。協調性を持つ事・辛抱強い事・同じ知識と技能の習得に重きをおいた教育現場(苦手教科の無い均一な生徒を生む)から、得意分野や個性を伸ばす教育環境を醸成する必要があります。仮に「不良」と呼ばれてもクリエイティブに社会に貢献できる松本人が世界に羽ばたく事を夢見て「松本STYLE」をデザインします。
“男子たるものが、空しく終わってよいものか。万代に語り伝えられるに足る名前も立てもせず”
(万葉集より抜粋)
Be COOL & HOT , Be excited ― Keep SMILING
『Re:リノベーション
松本の町を少し歩くと空き家や空き店舗を目にする。馴染みの店に何時しか不動産会社の名前の書かれた看板を見かける事もある。昔ながらの風情や街並みが残っている、と紹介されることの多い松本だが、一部を除けば、「古きよき松本」にも、緩やかな危機が迫りつつあるといえるのかも知れない。今の責任世代(団塊世代2世)からは、蔵のまちを懐かしくは感じ得ない。自分たちよりも長い歴史をつんできた物に対し、そのまま懐かしいと感じるよりも「古きよき物」と感じる。「古きよき物」ほど想像力を働かせることができるのではないか。しかし、地域にとってはずっとあった「古きよき物」であり、それらを守ってきた大きな人々が存在したことへ敬意を持って再発見・再解釈をする。再解釈とは、純粋な保護ではない。しかし、そこにあるものを出来るだけ壊すことなく新しいものを創造していくことは継承である。無理な保護よりも効果的である。建物に限らず地域全体の問題です。』
(フリーペーパー 隙間 vol、3より抜粋)
インターネットのように大きな中で紛れてしまう事も、紙媒体でリアルタイムに実際に手渡す「フリーペーパー」の様なものの説得力もあると感じました。様々な広報手段を駆使し情熱が伝われば、伝播が起こります。この地域には、人との繋がりを求めながら地元に価値を見出せない若い世代、知恵を持ちながら未だに将来を心配しなければいけない年配の世代が混在しています。両者を繋ぎ併せ次世代に紡ぎ、老いも若きも都市部も農村部も相互の役割を認め合いながら共存する社会を目指します。10年後に松本が魅力を持続しているのかは分かりません。少なくとも、何もしなければ魅力は落ちてゆく事でしょう。サスティナビリティという考え方が叫ばれる昨今、「松本」は長い歴史の中で様々に実践してきました。今こそ松本の魅力と良いイメージを向上させ、発信する時です。私たちが運動の舞台とする松本・安曇野地域は、風光明媚な文化香る土地柄です。雄大な自然に身を包み先人の教えに耳を澄ますと、風鈴の音に「涼を」を感じ取れる様な感性が磨かれます。ありのままの自然は息を呑むほどの存在感があります。イメージの中身はいろいろですが、文化の占める割合は大きいでしょう。その為にも、アーティストや文化人、スポーツ選手の果たす役割は重要であり効果的です。幸いにもこの地域には誇るべき文化に溢れています。歴史と時代を先見する姿勢が出会うとき、新しいヴィジョンが生まれます。「伝統と革新」「松本STYLE」を素敵に格好良くデザインします。
= COOL 松本STYLE =
松本平は「フォース(魅力)」に溢れています。 1月の松本の風物詩「三九郎」から始まり、「あめ市」や何百年も前から伝わる甘くてやわらかい「松本一本ねぎ」など、松本の冬は魅力的で熱い(HOT)です。昔ながらの製法にこだわる「味噌蔵」や「漬物屋」が身近にあったり、季節を身近に感じ取れる風景やイベントが目白押しだったり、民芸運動から「工芸の五月」など地に根を張ったわくわく感に溢れています。春には山菜や地物野菜、夏には、たくさんの果実に舌鼓を打つことができ、中でも、乗鞍高原や上高地の玄関口である波田地域は、スイカの産地として知られ「下原(しもっぱら)スイカ」の愛称でブランド化されています。秋には、様々なきのこやりんごと冬の前の実りが味わえます。数え切れない魅力に溢れているのが「COOL松本STYLE」です。
他にも・・・
国宝松本城は幾度となく訪れた城存続の危機を、市民の情熱と民意より守られ保存され続け、それらの逸話は松本人の民度の高さを示し、松本人の「誇り」となっています。
あがたの森公園は旧制松本高校跡地に作られた公園であり、江戸時代の寺子屋の多さや明治時代の就学率の高さ、先進的な自由・文化主義的教育で教育県と呼ばれた長野県の中でも、旧制松本高校の校舎は「学都松本」のシンボルであり、松本人の「誇り」となっています。
松本地域には、誇るべき資産や連携を取る事で大きな効果が見込める既存のコンテンツに溢れ、何よりも高い民度を誇る市民が作りあげた地域です。そして、松本市では急速に進展しつつある超高齢型人口減少社会に対応するまちづくりとして「健康寿命延伸都市」創造を目指し、ヴィジョンが掲げられ既に行動が始まっています。
我々は未曾有の被害をもたらした災害を目の当たりにして、今すべき事は・・・
山岳部隊としても名高い陸上自衛隊松本駐屯地や100万人の食を支える松本地方公設卸売市場が災害勃発時には大きな役割が期待できるでしょう。「リニア中央新幹線計画」の決定を受けた後の信州まつもと空港を含めた交通インフラへのヴィジョンも描かなければなりません。
先を見据えた行動と今起きている現実に立ち向かう行動が必ずしも一致するとは限りませんが、見据えた先にある確固たる「COOL松本STYLE」に自信と誇りを持って目指します。
= COOL 松本JC STYLE =
これまでには松本JCの先人たちによって数え切れない運動が展開され、多くの「フォース(ちから)」が蓄えられました。一部を紹介します。
エコリンピックス・・・「緑に溢れた魅力的な環境社会」を推進する運動として行われてきた松本JCの継続事業です。多くの市民と共に「美化・緑化運動」を続けています。
宮脇方式植樹(松本レシピ)・・・本気で「鎮守の森」を増やし育む事が、その地域に根ざして生きていく人やまちづくりになるとして行われてきた松本JCの継続事業です。「木を3本植えれば森になり、5本植えれば森林となる。」松本JCでは、大規模ではなくとも出来る運動として松本レシピを発信しています。
海外JCとの交流・・・世界の恒久平和がJCの信条の一つです。松本JCは台南女國際青年商會や韓国平澤青年会議所と民間交流を続け、この交流が、国際社会における日本、未来の松本の国際化に寄与すると考え、長きに渡る友情を育んできました。台南LJCとの交流は20周年を迎え新たな一歩を歩み始めます。
新松本安曇野宝かるた・・・まつもと広域圏の食文化・音楽・工芸・美術などの文化資源や北アルプスをはじめとする豊かな自然資源も紹介される地域愛を育むツールとして松本JCが製作しました。「ベネッセコーポレーション発行 チャレンジ3年生」にも取り挙げられ、注目度の高さも伺えます。
公開討論会・・・日本JCをはじめとして、松本JCは「明るい豊かな社会の実現」に向けた使命があり、時代の変革者として常に政治と市民との架け橋となり、市民の政治への参加意識を向上させる役割があるとして、マニフェスト型公開討論会の開催を行ってきました。松本市首長が任期満了を迎える2012年、地域主権改革の実現に向け、松本市の目指すべき道を住民が判断する機会と捉えます。
JCメンバーの多くが青年経済人と呼ばれ、企業経営をする人々です。恐らく、普段の生活や企業経営の中では自己の理念に基づき、己を厳しく律し高い志を持って臨まれている事でしょう。JCは世界中に同じ理念を共有する同志を持ち、それぞれが活動を展開しながら情熱を持って運動をしている団体です。我々の理念を広く伝え共感を求め協働するためには、笑顔を絶やさない事です。難しい「ことば」では伝わりません。簡単に伝えれば聞き流される事でしょう。世界中のこどもたちが笑顔になれば、世界中に笑顔が溢れると信じて、「COOL 松本JC STYLE」を情熱的にデザインします。
我々責任世代こそ光とならん!策に走ることなく、みんなが使命を持って「自分自身」を変えていこう。一人のJAYCEEの「こころ」の変革が地域を変える。
= 公益社団法人格取得について =
公益社団法人への移行を決め、本年が取得元年です。当時の総会決議によって遂行された本案件を今の現役世代はどう捉え、向き合うのか?
例えば・・・
現在、環境問題や食への安全性に対する関心の高まりを背景に有機農業への注目が高まっています。戦後の農業政策では農薬と化学肥料による高い生産性を実現してきましたが、2000年には有機農産物を認証する「有機JAS」制度がスタートし、後に有機農業推進法も施行されました。しかし、「有機JAS」認証が伸び悩んでいます。ただ、信頼性がある有機農産物を一般の消費者が広く手にするようになるには認証の広がりが必要です。長野県にも、農水省のガイドラインとほぼ同じ内容を県が認定する「信州の環境にやさしい農産物認証制度」があります。有機農業とは別に農薬の使用量や回数を一定程度減らした事を評価し商品に表示して消費者に伝える制度もあります。重要なのは、「有機JAS」と言う公的なお墨付きが無くても、生産者が消費者に生産過程や農業に対する考え方を伝え信頼関係を築く姿勢ではないでしょうか。しかし、消費者が店舗などで手にする有機農産物はまだ限られています。今回の災害では農産物への風評被害も発生しました。不安が交錯する時代だからこそ、安全な国産農産物が消費者に選ばれ続け、持続的に発展することを望みます。
「JCもある時代」と揶揄される中、「JCがある時代」のJAYCEEとして社会から選ばれ続け、持続的に発展する為にも・・・
松本JCは己を律し、理念に実直なスタイルを貫く事で市民との関係を保つことを目指します。
委員会構成
JC運動拡大実践室
松本JCの総意を結集し、運動を発信します。
- 政策発信会議
- 地域や市民を主権とした明るい豊かな社会づくりの推進と発信
地域経済繁栄に向け、農業の構造変革・交通政策等の調査・研究・発信 - 委員会
- 松本JC運動の広報
松本JCのプロモーション
会員拡大
CD(コミュニティ・ディベロップメント)推進室
元気に楽しいライフスタイルの向上や地域の人が快適に暮らせる社会づくりを推進します。
- まちづくり実践委員会
- 地域活性化によるまちづくりの推進と実践
民度向上の為の運動 - デザインアカデミー委員会
- 未来を切り拓くリーダー研修の実施
市民意識の昇華に向けた運動の実施
未来の人材育成室
未来に思いを馳せ、人材の重要性を認識し教育によるまちづくりを実践します。
- 教育委員会
- 子供たちの明るい未来の為の草の根運動の実践
子供たちの明るい未来の為の政策提言 - 人間力育成委員会
- 次代に魅力ある松本JCを築く為の新入会員の育成
会員交流の実施
広域的連携拡大室
JCの特性を理解し、広く効果的な運動を模索し実践します。
- 国際委員会
- 地域の国際化の検証と対応
姉妹及び友好JCと相互地域の理解及び発展の推進と未来志向な関係構築 - 出向者連絡特別会議
- 各出向先との相互ネットワークの検証と活用
地域への広域的視野の涵養推進 - 全城連運営特別委員会
- 全国城下町連絡協議会の運営及び広報
全国城下町連絡協議会との連携推進
総務・財務室
JCの矜持を認識し、組織が健全に積極果敢に運動を展開する要となります。
- 総務委員会
- 公益法人法に伴う対応と体制づくり
松本JCのサポート(総務業務全般)
総会・理事会等諸会議の効率的な設営及び運営 - 事務局
- 事務業務全般及び事務処理の効率化