社団法人 松本青年会議所
副理事長 中林 玲
JCだからできること > JCもある時代
「青年会議所しかない時代から青年会議所もある時代」・・・有り難いお言葉です。
実情は「JCってなにやってるの?」ならまだ良いほうで、「JCって何?」かもしれません。それに気付いた今動かなければ松本青年会議所の未来はありません。
一方で「JCだからできること」があるのも確か。これまで先輩方が築いてきた団体としての社会的地位、青年経済人100人のマンパワー、営利に捉われない活動原則、そしてなによりこのまちを愛する気持ちと豊かなまちをつくるという強い信念をもった集団であること、そんな私たちだからこそできることがあります。それを信じて、この地域のみんなが、世代の枠を超えこころを一つにし、英知と勇気と情熱とパワーをもって熱狂できるような事業を展開します。
JCだからこそできることを大風呂敷広げてやろう!「団結&笑顔」で楽しもう!
明珠在掌(みょうじゅたなごころにあり)
~美しい宝は既に手の中にある~
JC運動拡大実践室
- 政策発信会議
- この地域(まち)には素晴らしい宝がある。そしてそれを作り宝として築きあげてきた市民がいる。その地域(まち)の誰もが明るい豊かな社会を想像できる物語を描き、その礎となる皆が熱狂できる事業を展開する。
全委員会の創造を集結するとともに地域経済繁栄に向けた市民一人一人が自覚し参加したくなる事業を実施し、かつ他団体の事業にも積極的に協力し、広く横断的に活動を行う。 - 広報・情報委員会
- JCにはこれまでの歴史が築き上げたフォースがある。それを愛する仲間がいる。まずはそのフォースと本年度のビジョン(物語)をCOOLに発信し、かつそれを継続的に市民に伝え距離を縮める事業を委員会が実施する。
また、その発信が待ち望まれる媒体を構築し、松本青年会議所としての松本STYLEを発信する。そこから新たな同志が増えればそれほど嬉しいことはない。
社団法人 松本青年会議所
副理事長 齊藤 忠政
「オラが町」は すばらしい
2011年3月11日を境に、我々を取り巻く世界は大きくその姿を変えました。突如、日本を襲った未曾有の大災害に対し、深く心を痛めるとともに、それでもなお復興を成そうとする人々の姿・志の高さに日本人の強靭な精神力を改めて思い知らされた気がします。そして、『3.11』がもたらした大きな変革…人々は、その意識を変えつつあります。具体的に言うならば、それは『中央集権からの脱却、地方分権の有用性の再認識』。被災地では、大災害に手をこまねいている政府へのいらだちが日々、募っていると聞きます。求められているのは、中央の指示よりも、事に当たっている指揮官が下す現場レベルでの的確な判断。人気ドラマのセリフではありませんが、『事件は現場で起こっている』のです。私たちには、その『現場』である松本平を知り尽くしているという強みがあります。その強みを生かし、人心が大きく地方分権に傾きつつある今こそ松本青年会議所(JC)としての力を発揮すべき時と考えます。
従来のやり方であった国まかせの中央依存から脱却するには、市民の協力が不可欠。そのためには、私たちが目指すビジョンを示し理解を得ることと、我々JCも市民である、という立場を明確にした上で活動することが求められます。たしかに私たちは行政との間で窓口的役割も果たしますが、決して市民の上に位置する組織ではありません。あくまでも“松本を愛する市民の代表”というスタンスを私たち自身が強く意識して行動することが、より広く市民の理解を得ることにもつながります。折しも今年は、市長選の年。【デザインアカデミー委員会】では『市長選公開討論会』のほか、エコリンピックや各種研修など先を見据えた行事を執り行い、次代を担う人材の育成・市民意識の昇華に向けた運動の実施に務めます。
中央依存の脱却=地方分権になるということは、当然のことながら地域間における競争も激しくなるでしょう。安穏と現状にあぐらをかくばかりで、地域の特色や民度を生かす努力をしなければ、この競争に勝ち残ることは出来ません。もちろん、収益が全てではありません。しかし、今後の来たるべき少子高齢化社会を考えると、先立つお金がなければ、より良い行政の運営もおぼつきません。心身共に豊かになる日々の生活の充実が成され、地域が魅力的になれば多くの人々が他所から流入して来ます。それは、外部からの収入=外貨の獲得へとつながります。獲得した外貨は、地域を潤わせる原資となり、回りまわって市民へと還元されていきます。
日本国内各地にある他の観光地に比べ、勝るとも劣らない観光資源を有する松本平。国宝松本城に代表される歴史資産、風情ある町並みやそば・おやきに代表される美味しい郷土食、土地の恵みとでも呼ぶべき特産品の野菜・果物…このように松本平の魅力をあげれば枚挙に暇がありません。しかし、これら『松本平の魅力』は、それほど市民の間に浸透していません。これは非常に残念なことです。安易に記念館などを建設するハコモノに頼ることなく、今ある観光資源の魅力を伝え集客につなげる工夫が必要です。そのためにも、市民には松本平の魅力をしっかりと認識してもらうことが大切。気付かなければ、その魅力を人に伝えることも出来ません。松本平を愛する意識が市民の間に芽生えれば、それは広く世界に向けて発信される力となります。そして、いくら良いものを多く有していても、発信する能力がなくては世界にその魅力は伝わらない…その点を意識して発信を続けることが大切。過去のキャンペーンを見ても分かるように、一過性のものでは効果は限定的であり、広い認知・リピーターの誘致にまでは結びつきません。多くの市民の『ウィーラブ松本』精神こそが継続的な広報活動となり、松本平をブランディングしていくことにもなります。そのためにも【まちづくり実践委員会】では、市民も参加しての地域活性化によるまちづくりの推進と実践・民度向上のための各種運動を進めていきます。また、植樹事業も継続して行っていく予定です。
野菜や肉、水、自然、景観…信州を代表するこれら“特産品”を組み合わせることで思い掛けず新しい魅力が生まれることも考えられます。既存のものを組み合わせることで付加価値を創出する“ミクスド・プロダクト”とでも呼ぶべきこの手法を用いれば、ゼロから始める状態に比べ大幅に短期間で、新たな名産品を生み出すことも可能。そういった部分でも、松本エリアについて広範な知識を有する私たちならではのアプローチとして積極的に取り組むべき案件ではないでしょうか。何より大切なのは、松本平を誇りに思うこころ。そんな強い郷土愛を示したものに『オラが町』という言葉があります。自分の住む場所を『オラが町』と称するその言葉の根底には“かけがえのない愛すべき場所”と言い換えられるふるさとへの深い思いが感じられます。日本に、いや世界にどれほど町があろうとも、『オラが町』が一番、というスピリッツ(精神)を強く持ち、その気持ちを市民と共有する…それが地方分権時代の幕開けを迎える松本JCにとって、必要とされるものだと思います。『オラが町』だからこそ、人はその地域に対し魅力を感じます。地域に魅力があれば、多くの人がその地を訪れ、中には移り住みたいと考える人も出てくるかも知れません。そうした人々が増え、人口増へとつながれば、地域が更なる発展を遂げるための足がかりとなります。
社団法人 松本青年会議所
副理事長 井上 博文
築き育め「ガク都」の礎
昔から「国家百年の計は教育に在り」と言われるほど、教育が重要で一朝一夕に為らないものであるということは言を俟ちません。私たち青年世代は、個人主義の涵養を教育の柱にしてきた戦後教育を受けて育った世代ですが、一体どれだけの人が、国を愛し、地域の輪郭を自覚し、まちに誇りを感じるような教えを受け育ってきたのでしょうか。
情報が氾濫し価値観が多様化している現代、我が国の教育の在り方が問われています。こうした潮流の中、私たちは「松本」という地域に於いて如何なる主体性を磨き醸成していくべきか本質を追究していきます。
未来の人材育成室
- 教育委員会
- 松本が標榜する「三ガク都」のうちの一つが「学都」です。“先人たちが残した思いや財産を大切なものとして継承する中で、学びと文化芸術を尊ぶ市民気質から生まれた”のが所以であると言われています。
しかしながら、学びを尊ぶ気質は、自らの意思で生まれるものではありません。学びたいと思う気持ちが育つ、そのような環境が与えられることこそが重要です。
今こそ私たち大人世代は、無限の可能性を持つ次代の子ども等の能力を育てる環境づくりをこのまちに再構築し、それを「松本の文化」として世界に発信していくことを目指していきます。 - 人間力育成委員会
- 私たちが所属している松本青年会議所は、20歳以上40歳未満の品格ある青年が集い、明るい豊かな社会を築きあげ、最終的には世界平和達成の原動力となることを目的とした団体です。バックグラウンドも入会動機も違う会員がこの壮大な目的の下に、互いの意見や主張をぶつけ合い切磋琢磨し、目的達成のための様々な事業を展開しています。
青年会議所という組織に属して何かしら事を為さんとする際、企業文化とは相容れないロジック、そして非合理性に戸惑いを感じることもあると思います。しかし、私たちはこうした独特の世界観を体感することを通じ、価値観の違う者同士が一つの事を創り上げていく楽しさ、そして大変さを学ぶ機会を得るのです。
こうして得た経験を今後の人生に活かせるか否かは個人次第ですが、私たち青年の英知と勇気と情熱が結集して成し遂げる事業のスケールは到底個人の力の及ぶものではありません。JAYCEEの一員となる新会員が本会議所のダイナミズムを学び、この地域のオピニオンリーダーたる素養を養うことを旨に一年間活動をしていく所存です。
社団法人 松本青年会議所
副理事長 一ノ瀬 弘紀
実践!時は今
松本青年会議所(以下松本JC)に入会して4年目に副理事長という大役を担うこととなりました。歴は浅いですが、この3年間私なりに青年会議所(以下JC)活動を楽しんできたと思います。それは、JCには様々な人がおり、その人たちとの出会いがあり、その人たちから多くのものを学ぶことで自分自身を成長させることができるからです。 「ダイヤはダイヤで磨かれる。同じく人は人で磨かれる」という言葉をよく耳にしますが、まさにJCは自分自身を磨くことのできる団体であると考えます。そして地域は人の集合体であり、わたしたちJAYCEEはその集合体のリーダー的存在です。わたしたち一人ひとりの成長が地域を変えます。そう、この地域を良くするのはわたしたち一人ひとりです。
自己の利益のみの追求や、無気力や無関心が蔓延している今の時代において、世界中に同じ理念を共有する同志を持ち、それぞれが活動を展開しながら情熱を持って運動しているJCは非常に貴重な存在です。JCには性格の違いや国籍、目の色や言葉、障害の有無、イデオロギーの違いといった、いわゆる「壁」というものは存在しません。日常の会話の中で「JCメンバーである」とわかった時点で親近感を持ったという体験は、メンバーであれば皆少なからずお持ちだと思います。これはJCが持つ特性であると考えます。 松本JCは2009年に創立50周年、そして2011年には「第30回全国城下町シンポジウム松本大会」、「台南女國際青年商會姉妹交流20周年」を迎えました。この数年間にいわゆる節目を迎え、都度アイデンティティーを見つめなおしてきました。この見つめなおしにより、わたしたちのアイデンティティーはすでに確立されているといえます。 アイデンティティーを確立した者が次に行うことは「実践」です。動いて良い時がきました。というより、動くべき時がきたと考えます。JCには日本国内はもちろん、世界中の人から「壁」なしに多くのことを吸収する機会が多くあります。このJCの特性を活かし、吸収したことを地域で活かせるのはわたしたちJAYCEEだけです。JAYCEEだからこそできる、広く効果的な運動を実践していきます。
広域的連携拡大室
- 国際委員会
- 台南女國際青年商會と腰を据えた交流を行い、双方の発展の推進と未来志向な関係構築を実践します。そして2013年に松本で開催されるスズキ・メソード世界大会を見据えた運動を行います。
- 出向者連絡特別会議
- 2012年度松本JCは○○名の出向者を送り出します。出向は数多くのJAYCEEと触れ合い、成長することができる機会です。松本JCの外でJAYCEEと交流できることは出向の醍醐味でもあります。出向先で得たものを松本JCの中だけで消化するのではなく、この地域に活かすための涵養につなげていきます。
- 全城連運営特別委員会
- 2012年度松本JCは全国城下町青年会議所連絡協議会会長を輩出し、事務局を担います。これは全国城下町青年会議所連絡協議会を動かせる立場であるともいえます。第30回全国城下町シンポジウム松本大会はスタートでありゴールではありません。今後の城下町の発展のため、全国城下町青年会議所連絡協議会との連携推進を行います。
社団法人 松本青年会議所
専務理事 池田 崇之
こころを一つにして
私は幼稚園に入園する四歳まで松本で生活をしていました。松本での記憶があるようなないような年頃で京都に住むようになり、三年前に再びこちらへ来るまでの三十数年間を京都人として生活してきました。ですから数年前の私には、松本市民になり松本で生活し、松本青年会議所に入会するとは想像もできませんでした。特に青年会議所に関しては、存在すら知らないという状態でした。
そんな私が松本青年会議所の専務理事を拝命することになりました。
京都にいる頃は考えもしなかった地域のこと市民のことを、新入会員であった一年目よりは理事でもあった二年目は考えるようになりました。しかし、JAYCEEとは?なぜ青年会議所に入っているのか?については自分の答えを出せたわけではございません。三役を仰せつかる三年目には自分なりの答えを出さなければならないと考えております。
そのために自分自身さらなる飛躍をめざし、まずは会員として理事として青年会議所活動に邁進いたします。
専務理事として、理事会運営及び諸事業を円滑に推進し、理事長を補佐するという基本の任務をしっかりと遂行します。
専務理事として、先人たちが培ってきた伝統と誇りに敬意を払い大切にしていきます。
専務理事として、それぞれ違った個性を持った会員全員が一つの個性溢れるLOMをデザインできる環境を整えるように努めます。
専務理事として、お互いが顔を合わせ議論し、こころを一つにして同じ方向を見ることができるLOMを作り上げるために、一年を通して真剣に考え取り組んでいきます。
総務・財務室
- 総務委員会
- 青年会議所の矜持を認識し、組織が健全に積極果敢に運動を展開する要となります。
総会や例会など担当事業の設営には緊張感と責任感を持って取り組みます。 - 事務局
- 効率的な運営を目指します。
社団法人 松本青年会議所
事務局長 浅田 孝
誠実に、チャレンジ精神を持って、明るく楽しく
松本青年会議所に入会して2年目ですが、事務局長の職務を仰せつかり、戸惑いながらも、「考えるな、まず始めてしまえ」という想いです。そして結果として、この地域のにぎわいや、活性化につながればとても幸せなことだと思います。
2012年度松本青年会議所が良い方向へ行くか行かないかは理事長の力が大きいですが、理事長をサポートするのが理事メンバーです。その理事のサポート、事務の要が事務局長です。理事長・副理事長・専務理事・理事がそれぞれの職務に専念できるよう事務局長の役割を全うします。
事務局長は事務を統括する立場にあります。その責務において以下のことを実践します。
- 事務作業の効率化
- 事務手続きの円滑化
- 委員会が運営しやすい環境づくり
- LOMの活動が円滑に機能するための行動
誠実に、チャレンジ精神を持って、明るく行動することで、LOM全体の元気な雰囲気を醸成し、多くの仲間や市民からの共感を得ることができる事務局長の役割を担います。
事務局には、通常の会員より多くの人々と出会う機会が与えられます。多くの人々と出会うことは、様々な新しい価値観と出会うことでもあります。多様な「出会い」は、自分づくりの機会であり、自分自身の価値を高め大きく成長させます。そして、明日への架け橋となる地域社会のリーダーとなった会員が、このまちを牽引する強い推進力となり、未来に対する変革の可能性を大きく飛躍させ、明るく豊かな松本を実現します。